2013年7月24日水曜日

「これってDV…?」デートDVの恐怖(2)

交際相手から酷い暴力を受けているのになかなか別れられない、そんな被害者が大勢います。
前回は、デートDVがどんなものかお伝えしました。

では、なぜデートDVを受ける人は交際相手から逃れられないのでしょうか?
今回は、そんなデートDVの「罠」についてお話します。

 

デートDVのサイクル


デートDVを行う交際相手から逃れられない理由は様々あります。
例えば、別れたら、逃げたら、もっと酷い暴力を受けるかもしれないという恐怖心からなどです。
その中で、「DVサイクル」という現象が、被害者のDVから逃れる決意を奪ってしまうと言われています。

デートDVにはサイクルがあります。
加害者は、交際相手に酷い暴力をふるったあと、突如として優しくなり、「俺(私)が悪かった、二度としない」、また泣きながら「見捨てないで、別れるなんて言わないで」と懇願します。
そう言われると、被害者は交際相手が好きということもあり、「この人を見捨てられない、自分しかこの人を分かってあげられない」「暴力もふるうけど、本当は優しい人」と思ってしまうのです。暴力と優しさが交互に繰り返されることによって、被害者自身にも加害者に対する精神的依存が生じてしまいやすいくなります。

しかし、こういったアメとムチを繰り返すことで、暴力はどんどんエスカレートし、仕舞いには被害者の逃げる気力さえ奪ってしまうのです。


デートDVを受けたら


「好きな人だから信じたい、受けとめたい」
その気持ちはよく分かります。でも、受け止めてあげることだけが相手への愛情ではないはずです。
時に、勇気を出して相手のことを思い突き放すことも大切ではないでしょうか。

デートDVは一人では解決しにくい問題です。婦人相談所や配偶者暴力支援センターなどの場所で相談にのっていますので、一人で悩まず相談に行ってみてください。


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